ごあいさつ

当院での治療方針とその理由

令和2年1月25日更新

当院の治療方針

 当院では睡眠薬や抗不安薬等のメンタル系の薬は、薬物依存症を作ることになりかねない事と薬害による致命的な副作用の可能性を、(頻度として低いと言われていても)可能な限り避けるために、原則使用しません。自律神経のバランスを乱している様々な原因を必要に応じて検査を行い(自費検査含む)、見極めて取り除きつつ、病状に関しては漢方・サプリメント・カウンセリング・生活習慣の見直し等の代替手段で病状の改善を目指します。不眠症の原因となる疾患の検査と治療は自費診療となる事があります。

 

治療方針に至った理由

 不眠症という病気はそれが直接の原因で死に至る事はないと思われますが、日常生活に弊害をもたらしうる様々な心身症状をもたらし、例えば日中の眠気で交通事故や突然死の危険性等の2次的で場合によっては取り返しのつかない悲惨な事故や病気をもたらしかねません。

また多くに流通される睡眠薬や不安を取り除く薬は稀ですがやめられなくなる依存性も報告されており、また効果が強いと思考力が低下して日常生活に支障をきたしかねない事が見られます。

 そういった不愉快なトラブルを可能な限り避けるには、そういったリスクのある薬剤を出来るだけ使わない事と内服の種類と量を少しでも減らしていく事が重要で、そうする事で医療の安全性が高まると考えました。

 

どういった治療を行うのか?

 東洋医学的な発想に近いのですが、以下が治療のコンセプトになります。

・足りないものは補う

・いらないものは取り除く

・詰まっているものは通す

 

 例えばよくある不眠症のパターンですと、ストレス(不愉快な気分や怒り)で眠くならない・眠れないは東洋医学的には気が詰まっている状態と血が足りない状態(交感神経優位と炎症反応)と考えることが出来てます。

そこでやる事は、

・気を通す(自律神経調整と炎症の鎮静化)

・血を補う(脳内ホルモンの材料の補充とそれを促す漢方の処方)

となります。

 

 また、

考え方のエラー → 行動パターンのエラー → 望まれない不愉快な現実(不眠症と伴う身体症状や実生活での支障)

という概念をベースとして、様々な角度からアプローチを行って病状の改善を行います。

 

 当院で治療を受けての目指すべきゴール

 ゴールのハードルを上げれば上げる程、そこに捧げるものも大きくなっていきます。

テストで100点満点を取ろうとすると、勉強時間が増えるのと同じ話です。

勉強時間が増えると遊ぶ時間が減るかのように、病気の治療に時間とお金を捧げると営んでいる生活が大きく変化していきます。

当然ですが、患者さんそれぞれ出来る事・出来ない事が全て違います。

患者さんの病状と患者さんをとりまく現状から、病状改善の為に相応しいアドバイスを行い、それを試行錯誤して、ご自身の生活や人生でやりたい事・やらねばいけない事・生きがいを達成できる状態を目指していきます。

ですのでご自身で出来る事だけ取り組んだとしても、病状の改善が見込まれない場合もありえます。

 

 当方でも時々「眠くならない」、「途中で目が覚める」といった不眠症の症状がありますが、日常生活に支障がないために治療していません。日常生活に支障のない病状の治療はメリットとデメリットを考えるとデメリットが大きくなりかねないので、やるべきでないと考えます。

あくまでも、日常生活の機能回復と不眠症から合併する致命的な疾患を避ける事を目的として、病状の改善に取り組んでいきます。